KeepStreamsは、映像制作者・音楽家・配信事業者を含むあらゆるクリエイターの権利を尊重し、日本国内の法令と配信サービス各社のルールに従ってソフトウェアを提供しています。本ページでは、KeepStreamsの仕組みと遵守姿勢、そしてご利用にあたってユーザーの皆さまに守っていただきたい基本原則を、できるだけわかりやすく説明します。
要点は次のとおりです。
KeepStreamsの基本姿勢と動作原理
1. アクセス権限を回避しない
KeepStreamsは配信サービスのアクセス制御を一切回避しません。ご利用には、各配信サービスの有効なサブスクリプション契約と正規ログインが前提です。ソフトウェアが未契約のコンテンツや視聴権限のない作品にアクセス権を与えることはできませんし、行いません。
2. デジタル著作権管理を「解読・解除」しない
KeepStreamsは配信事業者が採用するデジタル著作権管理などのアクセス制御を破解・解読しません。公式プレイヤーによって正当に復号・再生され、ユーザーの端末上で非暗号状態として出力された映像・音声についてのみ、新たなファイルとして保存する仕組みです。また、オリジナルの暗号化ファイルを直接取得・解析・変換するような機能も備えていません。
3.「高品位な録画装置」に近いアプローチ
仕組みとしては、画面上で正規に再生されている映像・音声を、端末側で高品位に記録するアプローチに相当します。いわば現代の視聴環境に適合した「新しい時代の録画機」として、正規に視聴可能な作品をオフライン視聴のために整理・保存する用途を想定しています。出張や旅行、機内などネット接続が不安定・不可の場面でも、購入・契約した作品を落ち着いて視聴できるようにするのが狙いです。
KeepStreamsの詳細については、こちらをお読みください:
日本法における基本枠組み
1. 私的使用のための複製(著作権法30条)
日本の著作権法は、個人または家庭内等の限られた範囲での使用を目的とする場合、一定の要件のもとで複製を認めています。一般的な例として、自分で購入・視聴するための録画・録音等がここに含まれます。ただし、技術的保護手段を回避して行う複製や、違法にアップロードされた著作物のダウンロードはこの例外に当たりませ
2. 技術的保護手段と回避禁止(著作権法120条の2)
日本法は、著作権等の保護のために施された技術的保護手段の回避や、その装置・プログラムの提供等を刑事罰の対象として規制しています。KeepStreams は技術的保護手段の回避を行わず、回避専用手段の提供も行いません。
3. 違法コンテンツのダウンロード規制と罰則
違法にアップロードされたコンテンツだと知りながらダウンロードする行為は、私的目的であっても違法で、2年以下の懲役または200万円以下の罰金(併科あり)の対象となり得ます(改正著作権法119条3項)。一方、ストリーミング視聴は複製に当たらず、違法とは評価されません。
4. 親告罪の原則と例外(著作権法123条)
著作権侵害は原則親告罪で、権利者の告訴がなければ起訴されません。ただし、有償配信物の複製・販売・再配信など、悪質な態様では実務上厳正に対処されることがあります。
ユーザーの法律上の責任と守っていただきたい基本原則
KeepStreams はあくまでツールであり、適法・適正な利用の責任はユーザーにあります。法令や各サービスのルールに沿ってお使いいただくため、次の原則を厳守してください。
1. 合法ソースのみを対象にする
ご自身が正規に契約し、視聴権限のある配信サービスからのみ保存してください。違法サイトや海賊版配信を含む不正なソースは対象外です。
2. 保存ファイルは私的利用に限定する
保存したファイルはご本人または家庭内等の限定された範囲で、オフライン視聴のためにご利用ください(例:機内、移動中、通信制限時など)。
3. 共有・拡散・販売を行わない
保存したファイルを第三者へ提供・共有・アップロード・配布・販売することは禁じられています。SNS や動画サイト等への投稿、クラウド共有リンクの配布、メディアへの再頒布を含め、私的利用の範囲を超える行為は行わないでください。
加えて、配信サービスの利用規約の確認を必ず行ってください。規約上の禁止事項に抵触した場合、アカウント停止や損害賠償の請求など、契約上の責任が生じることがあります。
ユーザーの皆さまへのお願い(法令順守のために)
- 合法ソースのみ:正規の配信サービス・公式サイト等、適法にアクセスできるコンテンツだけを対象にしてください。違法サイトからのダウンロードは厳禁です。
- 私的利用に限定:保存したファイルは自分自身や家庭内での視聴に限ってください。第三者への提供・アップロード・再配布・販売は禁止です。
- 規約を確認:ご利用の配信サービスの利用規約を必ず確認し、録画可否・範囲・画質条件等のサービス側ルールに従ってください。
結論――安心して、責任を持ってご利用ください
KeepStreamsは、利用者が合法的に視聴できるコンテンツを私的利用の範囲でオフライン視聴できるようにするための正当なツールです。
当社は、アクセス制御を回避しない設計、正規アカウント前提の動作、配信事業者の規約尊重という方針を徹底し、日本法の枠組みに則って提供しています。ユーザーの皆さまが合法ソースのみを対象にし、私的利用に限定する限り、法的リスクを過度に心配する必要はありません。安心してご利用ください。
免責事項:本ページは一般的な情報提供を目的としており、個別具体的な法律相談ではありません。ご不安がある場合は、弁護士等の専門家にご相談ください。
FAQs
Q1. 視聴だけなら問題ありませんか?
A1. 正規サービス上の単なるストリーミング視聴が著作権法違反と評価されることは通常ありません。
Q2. 違法にアップロードされた動画をダウンロードすると?
A2. 違法です。私的目的でも違法で、刑事罰の対象となり得ます。
Q3. 家族内でのオフライン視聴のために保存することは?会社やサークルで共有するのは?
A3. 私的使用のための複製に該当する範囲であれば許容され得ます。私的使用(個人・家庭内等の限られた範囲)を超える共有は認められません。
Q4. ログインせずに有料作品を保存できますか?
A4. できません。KeepStreamsはアクセス制御を回避しないため、視聴権限のあるユーザーとして正規にログインしていることが前提です。
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